案件名

ガーナ国5S-KAIZEN-TQMに焦点を当てた母子保健医療サービスの質の改善プロジェクト 

ガーナ

発注者

国際協力機構

期間

2022年6月~2024年1月

担当

母子保健 

サービスの
種類

技術協力プロジェクト 

SDGs

概要

ガーナは、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(Universal Health Coverage以下「UHC」)の達成を目指し、熟練出産介助者による分娩等、保健医療サービスへのアクセスを向上させた。その結果、母親と子どもの死亡率が 1990 年から半減するなど健康状況に改善がみられたものの、5歳未満児死亡率は 52(出生 1000 対)、妊産婦死亡率は310(出生10万対)にとどまっており、持続可能な開発目標(SDGs)の目標値の達成に向けて難しい状況にある。そのため、2016年頃から保健医療サービスの質改善に向けた国レベルでの取組が本格的化し、2016年に保健医療サービスの質に関する国家戦略(National Healthcare Quality Strategy 2017-2021。以下、「NHQS」)と年間行動計画が作成された。この戦略を具現化するため、2017年に保健省内に質管理部が設置され、2019年にはガーナ保健サービス(Ghana Health Service。以下、GHS)により作成されたヘルスケアの質に関する国家戦略実施のためのガイドラインが発表された。NHQSにおいては母子保健医療サービスの質改善に係るガイドラインが整備されたが、本格的な導入・開始には知見、資金ともに不足している。このため、5S-KAIZEN-TQMを含めた複合的な取組を通じ、医療施設での母子保健医療サービスの質改善を目指すため、ガーナ政府から本案件の要請があった。本プロジェクトは、アシャンティ州、ノーザン州、グレーターアクラ州及びボルタ州の4州において、母子に焦点を当てたガーナケア品質基準の実施、5S-KAIZEN-TQM 導入による中央と地方(州、郡、亜郡、コミュニティ)の保健システム強化と医療施設の質改善活動の実施、母子継続ケアの質改善、及びリファラル/カウンターリファラルの強化を行うことにより、対象施設での妊産婦と新生児に対する質の高いケアの提供能力の改善を図り、もって対象州において妊産婦と新生児に対するケアの質の改善に寄与するものである。