案件名

安全な建物建設のための建築基準遵守促進プロジェクト

ネパール

発注者

独立行政法人国際協力機構(NHKテクノロジーズ補強)

期間

2021年8月~2025年5月

担当

建築情報管理

サービスの
種類

技術協力プロジェクト

SDGs

SDGs
概要

ネパールの都市開発省は、「カトマンズ盆地における地震災害リスクアセスメントプロジェクト」を実施し、ハザード及びリスクの評価を行った。その結果、ネパール中央南部シナリオ地震が発生した場合、カトマンズ盆地では多大な建物が被害を受け、100万人を超える住民が避難を余儀なくされるとの分析が示され、今後の地震によるリスクを軽減するためには建築物の耐震化等が重要であることが明らかになった。

ネパール国建築基準のうち、耐震基準が近年改定され、新築建物に対する規制強化が図られつつある。 一方、2015年の震災以降、カトマンズ盆地では建築構造の主流が組積造から鉄筋コンクリート造に代ってきており、建築主や施工者において法令遵守の意識や知識不足から図面と異なる施工がされてしまうことも多く、行政の設計・施工検査能力、建築技術者の施工監理能力、施工業者の品質管理能力や関係者の啓発等が課題となっている。

かかる状況を踏まえ、地震に対して安全な建物建設に向けた建築基準遵守メカニズムの構築を目的としたモデル建築許可実務手順書を開発し、各自治体や関係者に対して、研修等を通じた普及を促進する。